音楽

Pocket

Pocket

【レビュー】Fender Passport Mini

Pocket

前のブログで書いたものの再構成版です。

はじめに

以前、野外で演奏する機会があったのですが、電源を確保できる環境ではありませんでした。

演者はアコギ、ベース、ボンゴ、ボーカルの4人でした。

しかし、ガタゴトうるさい電車の中で演奏するものだったので生音でやるわけにもいかず、さらにはボーカル用の音響も確保しなくてはなりませんでした。

そこで、「電池駆動かつマイク入力付きのギターアンプ」という縛りで一ヶ月ほどのんびりと探していました。

LINE6のSpider microが候補に上がっていましたが、なんとなく手が出ず、イベントの数日前にふと立ち寄った楽器屋で発売から間もないFender Passport Miniを見ました。

その場では買いませんでしたが、翌日には家に持って帰っていました。はじめて買ったアンプがFenderだったからかもしれません。

仕様

マニュアルより抜粋

  • 消費電力
    • AC/DCアダプター:12VDC 800mA
    • 電池駆動:単2電池6個 (電池寿命 約20時間)
  • 入力インピーダンス
    • GUITAR:>1MΩ
    • AUX:>13kΩ
    • Vocal (XLR,1/4インチとも):2kΩ
  • 出力
    • 7W RMS (8Ω) @ 5%THD
  • スピーカー
    • 8Ω、6.5インチ、Fender特別設計
  • サイズ
    • 高さ: 240 mm
    • 幅: 240 mm
    • 奥行き: 170 mm
    • 重量:3.3kg

 

雑感

この機材が本当に役に立つ場面というのは限られると思います。帯に短し襷に長しといった具合。

PassportはポータブルPAのシリーズです。

あくまでもPAということなのか、ギターのトーンを調節するつまみはひとつもありません。

プリセットが多めに(アンプ8×3・空間系とモジュレーション系のエフェクト4×3)保存できるので、それを切り替えて使います。プリセットの編集はFender FUSEというソフトを通してしか出来ないので、実機のつまみをいじって調節したい方は買うとがっかりすると思います。

筆者としては、アンプの設定はフラットなことがほとんどなので、あまり気になりませんでした。特に目的であったイベントでの演奏はアコースティックギターでしたので、癖のないセッティングとリバーブだけあれば充分でした。場所も狭かったので、音量も問題なかったようです。

わざわざこのアンプを購入した最大のポイントであるマイク入力についてですが、必要十分という感じです。入力端子はXLRと1/4フォンを選ぶことが出来ます。ボリューム・トーン・リバーブがつまみで調節可能です。

本番でギターと一緒に音を出しても歪んだり潰れたりすることはありませんでした。演奏以外にも進行用の拡声器として使えましたので、大活躍だったのではないかと思います。

モデリングについては、元のアンプの音をちゃんと知らないので割愛します。同じモデリングを使っているMustangのレビューを参考にされた方ががいいと思います。Twin Reverbを使うような機会はほとんどありませんでしたので。

おわりに

改めて振り返ってみるとなかなかニッチな製品を買ったものですね。

結局イベントでの仕様は1回。その後しばらくは練習用アンプとして使っていました。

小規模なイベントをやる上ではけっこう活躍するのではないかと思います。

Pocket

ループ素材を並べるだけの一番カンタンかもしれない作曲法

Pocket

はじめに

「作曲」というと楽器やら音楽理論やらといろいろな知識が必要なように感じてしまいがちです。

もちろんあるに越したことはありませんし、自分の思い通りの表現をするためにはどこかで学習する必要のあるものだとは思います。

しかし、それらは「あると便利なもの」であって、「ないと出来ないもの」ではありません。

知識も何もないのにどうすればいいのかって?

そんなときはループ素材を使いましょう。

ループ素材とは

適当なメロディやコードが録音してある音素材です。

例えばこんなもの。

これらの素材を並べて行くだけで、それなりの音源を作ることが出来ます。

こんな具合です。

ループ素材は、DAWについてくるものもありますし、少し調べれば出てきます。フリーのものもたくさんありますが、作った音源の用途によっては権利関係に気をつけて使う必要があります (商用利用は不可の素材など) 。

オーディオループとMIDIループ

ループ素材には大きく分けて2種類あります。

オーディオループMIDIループです。

オーディオループ

オーディオループは、そのまま音の素材が入っているものです。PCなどのメディアプレーヤーで素材の確認ができますし、DAWに読み込めばそのままの音が流れます。

クオリティの高い演奏がそのまま使えるので、ただ並べるだけで自分では演奏できないようなクオリティのトラックが出来ます。一方、音色などをいじることはほとんどできないので、融通は効きません。

MIDIループ

MIDIループは、MIDIファイル形式の素材です。ざっくり言うと打ち込みの楽譜データです。DAWのインストゥルメントトラック (DAW内で鳴らす楽器用のトラック) に並べて音を出します。

音源は自分で選びます。また、MIDIデータそのものをいじることが出来るので、ドラムトラックでフィルをつけるなど曲作りの幅が広がります。出音に音源のクオリティが関わってくるので、完成度を高めるのはオーディオループに比べて難しいかもしれません。

どちらが良くてどちらが悪いということではなく、どちらもうまく使っていけばいいでしょう。

素材をどう使うのか

素材を並べたりいじったりして曲にしていくのはエレクトリックなジャンルでよく使う方法です。先に出した音源もそんなイメージですね。

ただ、素材によっては他の雰囲気でも作れてしまいます。

これはStudio One 3 Professionalに付属しているオーディオループとエフェクトだけで作ったものです。先程のものと雰囲気が全然違いますね。

DAWを買って素材を並べるだけで(調整はしますが)これだけのものが出来てしまうんです。

筆者はギターを使って曲作りをすることがほとんどですが、そういう気力が湧かないときにループ素材を使って遊んでいます。マウスだけあればできますし、一応ちゃんと聞けるものが出来ます。

もしかしたら「自分で曲を作っていない感」が出るかもしれません。しかし、素材やその組み合わせは無限にあって、そこから自分のセンスに従ってトラックを組み上げていくので、出来上がったものが他の誰かによって作られたものでないのは確かです。

自分で料理するために買ってきた食材ような感覚でループ素材を使ってみてはいかがでしょうか。

ある程度自身で打ち込みや演奏ができる場合でも、創作のヒントになったりしますし、部分的に組み込んでみると幅が広がると思います。

おわりに

筆者の話をしますと、作曲の中でループ素材を使うという発想になったのがだいたい半年前くらいで、それまでは「自分で曲を作っていない感」があるだろうと思って試していなかったようなところがあります。

何事も試してみることは大事だなと思いつつ書きました。

音楽づくりをはじめてみたいけど躊躇しているあなたも、「自分で演奏してこその音楽作り」と思っているあなたも、試してみて世界が広がったらなと思います。

Pocket